こんにちは!
夫婦で登山を楽しんでいるyamatomoです!
これから登山を始めようと思っている、あるいは登山を始めたばかりだと、まず悩むのは登山の服装のことがあると思います。
登山って、キャンプとか他のアウトドアーの時の服装と同じように考える人も少なくないです。
実は、キャンプや他のアウトドアーの時の服装と同じように考えるのは、とても危険かも知れないんです。
より安全に登山やトレッキングを楽しむためには、実は何を着るかはとても重要なんです。
この記事では、登山の服装で気をつける大切なポイントをお伝えします。
この記事の目次
登山やトレッキングで着る服の重要性
そんなの動きやすければなんでも良いんじゃないの?
登山やトレッキングだからこそ、
服装は気をつけ方が良いんじゃない?
素材は考えた方が良いでしょ!
低体温症のリスク
登山やトレッキングでは、着る服に何を選ぶかは実はとっても重要です!
特に重要なのが、着る服の素材です。
どんな素材の服を着るかによって、命にも関わるくらい山という大自然の中では重要なのです。
登山やトレッキングでは、長距離を歩くので有酸素運動になります。
この有酸素運動を少し思い出してみると分かると思います。
夏場は特に、この有酸素運動をすると平地でも大量に汗をかくと思うで、登山やトレッキングでも当然汗を沢山かきます。
まぁ、個人差はあると思いますが、うちのteruさんみたいにあまり汗をかかない人も中にはいますよね。
運動して汗を多量にかくと、着ている衣類が汗で湿って濡れます。
運動後に、その汗で湿って濡れた服をそのまま着ていると、風が吹いた時などに冷やっとした経験、ないですか?
登山やトレッキングでも、それと同じことが起こるんです。
ただ平地と違うのは、お天気が不安定な山という大自然の中では、寒いと思った時に対処せずにそのまま汗で濡れた衣類を着ていると、あっという間に体温が奪われ身体が冷えてしまいます。
登山中、もしも悪天候になり気温も低くなって、身体が冷え続けると低体温症になる危険性があるんです。
低体温症になってしまうと、判断能力が鈍りパフォーマンスも低下するし、命の危険になることも。
登山やトレッキングではどんな時もできるだけ体を冷やさないようにする工夫、低体温症のリスクをできるだけ回避することが必要で、そのために何を着るかはとってもとっても重要なのです。
登山やトレッキングの服装を選ぶポイント
レイヤリングをこまめに調節する
レイヤリング
レイヤリングとは、ファッションでも使う言葉だけれど、登山でも良く使う言葉で、簡単に言うと重ね着のことです。
登山やトレッキングでは、常にこのレイヤリング、重ね着を調節するのが基本です。
レイヤリングを調節するとは、登山やトレッキング中に、体温調節をこのレイヤリング、重ね着で調節することを言います。
寒い時には1枚以上重ねて着る、暑い時には1枚脱ぎ、登山中やトレッキング中でもこまめに体感に対して着ているものを調節して体温の平衡を維持することが大切です。
登山では、このレイヤリングがとっても大事なことなのです。
人間は、気温が低くなったり、体感温度が低いと、体温を維持しようとエネルギーを使います。
体のエネルギーを使うとその分、体力も消耗します。
登山やトレッキングでは、この体力消耗を最小限にするために、こまめに着ているものを調節して体温調節することで、体のエネルギーをなるべく温存しておくことが大事なのです。
もう少し登ったらとか、あと少しで目的地や目標に着くからなど、面倒臭がらずに、ちょっと暑いと感じたら直ぐに1枚脱ぐ、ちょっと寒いと感じたら1枚着るが体を守ることになります。
レイヤリングの分類
このレイヤリングは、主に次の3つの構成で分類されることが多いです。
❶ ベースレイヤー
一番下に着る下着(女性ならブラジャー、ショーツ、キャミソールなど。男性ならTシャツやトランクスなど。)やTシャツやロングスリーブなどを表します。
夏などの暑い時期は、トップスは、下着とシャツのベースレイヤーだけで登山やトレッキングを楽しんだりします。
❷ ミドルレイヤー(ミッドレイヤーとも言う)
ベースレイヤーの上に着る、ウィンブレやフリース、ジッパー付きの中間着などをさす。ベースレイヤーだけでは寒いと感じたらこのミドルレイヤーのものを着て調節します。
❸ アウターレイヤー(アウターシェルとも言う)
ベースレイヤーを着て、その上にミドルレイヤーを着て、さらに着る防寒や防風、防雨などの機能がある一番外に着るウェア。レインウェアー(カッパ)や冬用に綿が入って防寒性を高めたものもこの分類に入ります。
このレイヤリングのし易さもウェアの機能の一つだったりするので、特に面倒臭がりの人には、脱ぎ着がしやすく収納も楽だったりするものやお手入が楽なものがおすすめ。
透湿性は重要な機能である
登山では、先に書いたレイヤリングは、どれも透湿性があることが望ましく、この透湿性は重要なことでもあります。
透湿性とは、体から出た汗の湿気を蒸気として着ている服の外に出す性能のことで、蒸れを防いでなるべく体をドライに保つ機能のことを言います。
この機能の代表的なものがゴアテックス*1と言う素材のファブリック(生地や織物などのこと)で、登山やトレッキングでは上は帽子から下は登山靴まで、この素材が使われているものならばまず、間違いなく高性能でおすすめ。
ゴアテックスは、透湿性で最もシェアが高い世界的なファブリックです。
最近では、ゴアテックスを超えるような高性能のレインウェアーも沢山出てきましたけど、実際に着てみないことには分からないのが消費者側にとっては辛い部分。
なので、迷ったら高性能であることは世界的に間違いがないゴアテックスが使われているものを選ぶと良いと思います。
素材で選ぶ
じゃぁ、何がいいの?
まずは素材でしょ!これ本当に大事だと思う!
どんな素材が良いかっていうと、
吸汗速乾性の素材でできた服がお勧めだよ!
吸汗速乾性の素材はどんな素材かというと、読んで字のごとく、汗を吸っても直ぐに乾きやすい素材のことです。
良く知られている素材としては、ポリエステルやナイロンなどの化繊か、ウールがあります。
実は、綿は一番登山には向かないんです。
綿は、ポリエステルやナイロンの化繊に比べて乾きにくいから、特に綿素材だけのもの、綿100%の物は登山では避けた方が良いです。
Tシャツなどはパッと見ただけでは化繊なのか綿なのか分からないから、しっかりタグを見て素材を確認して選ぶと良いです。
ウールは多少湿っても冷やっとした感じが少なく、保温性があるし消臭効果もあるから、実は登山にとってもおすすめの素材です。
ウールの中でもメリノウールという種類が良いです。
今は、ほとんどの登山ウェアのメーカーで出しているウールのウェアはメリノウールでできています。
私が一番好きなのも登山には最適だと思っている超おすすめなのもメリノウール。
あまりに快適な着心地でメリノウール のウェアをヘビロテしています。
運動用やスポーツウェアで代用する
実は、この吸汗速乾性の素材の服は、誰でも一着ぐらいは結構持っていたりします。
運動やスポーツをする時に着るジャージやウェア、Tシャツなどは、ほとんどが吸汗速乾性の素材でできていることが多いですよね。
なのでわざわざ登山用にウェアを買わなくても、運動やスポーツを何かやっていれば、そのウェアで代用することもできます。
普段着ているTシャツなどにも、タグをよく見るとポリエステルやナイロンの化繊でできていて、速乾性の素材だったりすることも良くあります。
あなたが持っている服の中にも、登山やトレッキングに代用できる吸汗速乾性の機能を持った服が1着ぐらいはあるかもしれないですよ。
一度確認してみると、意外にみつかるかもしれないし、登山として使えるウェアが増えて良いかも。
ウールはメリノウールのものがおすすめ
先にもちょっと書いたけど、ウール素材ならば、メリノウールがおすすめです。
メリノウールとは、ウールの種類のことで、ウールでも細い糸でできていて、生地に伸縮性があり柔らかくとても着心地が良いのが特徴です。
ウールは、本当に毎回着ていて納得するぐらい、登山やトレッキングには合っている素材だと思います。
寒いシーズンの春先、秋、冬などは、登山中に汗をかいて濡れても冷やっとしないし、濡れても行動中に体温で乾いてしまいます。
夏の暑い時期は、多量の汗をかいてもその消臭効果には驚くほどで、化繊とは全然違います。
メリノウールの割合が高いほど消臭効果も抜群で、縦走の時などは何日も同じ物を着ていても気にならないくらい。
残念ながら、私は1泊2日の山行までしかしたことがないから、何日も続けて同じ物を着たことはまだないですが。
でも本当に登山に合った素晴らしい素材であることは分かります。
私的には、登山やトレッキングで一番おすすめの素材です!
最近では、このメリノウールと化繊とのコンビネーションの製品とかもあるけど、私は、実際に着てみて、やっぱりできるだけメリノウールの配合が多い物が着心地も機能的にも優れているように思います。
特に消臭効果はウールの配合度合いによって大きく違います。
メリノウールのウェアは、ポリエステルやナイロンなどの化繊のウェアに比べると、高価ではあるけれど、それなりに長く着れるし、機能面や自分の体を守ってくれるウェアだと思えば、そんなに損な投資ではないと思います。
着心地が気にならなければ、ユニクロのメリノウールのセーターでも代用はできるとは思います。
とは言っても、長時間の登山やトレッキングにおいて、着心地は大事なことの一つでもあります。
登山用のメリノウールの製品に比べると糸の細さなどが違うから、直に着ると着心地がだいぶ違うかなぁ。
長時間になると、やはり着心地の良さはパフォーマンスに関わってくるし、着心地によって、モチベーションやストレスがかなり違います。
登山では余計なストレスをできるだけ最小限にする工夫が大事だったりします。
登山用のメリノウール と原材料というか素材は同じだから性能的には同じなので、重ね着で調節用や防寒用に使えば問題ないと思います。
何を重視するかだけど、その点、登山用のメリノウールの製品は、それなりに考えられて作られているから、直接着ても綿や化繊のTシャツと変わらない着心地で、チクチク感などもなく納得です。
実は、うちの夫婦もユニクロのメリノウール のセーターは、とってもコンパクトになるので、持参して山頂や山小屋、テント泊などで防寒用に使っています。
これが結構重宝しています。
メリノウールだけど、家で洗濯できるし、登山用と比べるとそんなに高価ではないので気軽に使えて良いです。
それぞれのウェアの素材の特性を良く知って、山行や標高、天候などを考慮して、何を着るか選べば良いと思います。
私も、その時の山行によって選ぶウェアを変えています。
着替えを持っていく
うちのteruさんは、ほとんど汗をかかないらしいけど、私は汗をよくかきます。
当たり前だけど、夫婦でも全然違う。(笑)
私は、夏場は特に汗を良くかくし、吸汗速乾性だけでは間に合わないこともあるから、着替えをザックに入れて持って行くこともあります。
登山中に体が一度冷えると、なかなか温まるまでに時間がかかります。
そんな時は、着替えた方が圧倒的に早いし、体を低体温症から守る上でも自己管理の安全対策になります。
動いている間はある程度湿っていても身体は冷えないけれど、目的地や山頂に着いて、濡れたウェアを着たまま休憩していると一気に体が冷えるんです。
目的地や山頂についた時は、着ているものが汗で濡れていれば、着替えて休憩するようにしています。
登山では、極力汗で濡れないように、体を冷やさないようにすることが大切であるけれど、そのためには歩いている途中でも、こまめに脱ぎ着をして調節が大切だし、目的地や山頂に着いたら面倒臭がらずに、濡れている衣類は着替えることも大事なことなのです。
冷えたままにしていると低体温症になるだけではなく、余分な体力も消耗してしまうことになります。
汗をかきやすい方は、吸汗速乾性に加えて、着替えを持参することをおすすめです。
肌の露出を最小限にする
登山やトレッキングでは、森林の中や草木が生えているところを歩くことも多いです。
森林の中や草木が生い茂っているようなところは、虫も多いのが悩みどころ。
できるだけ肌の露出を最小限にすることも、どんな虫がいるか分からないし、笹などの薮、蜂やアブ、蚊、真ダニなどから身を守るためにも重要です。
うちの夫婦は、暑い時も必ず肌の露出を最小限にするために、長袖に長ズボンか、半袖ならばアームカバーをして、半ズボンなら機能性タイツを履いています。
あまり気にならなければ好きなカッコで良いとは思うけど、安全なのは露出が少ない方だと思います。
下着やインナーも吸汗速乾性素材にする
登山やトレッキングでは、長時間歩いたりするから、下着やインナー、靴下も全て、吸汗速乾性が良いです。
せっかく着ている服を吸汗速乾性にしても下着が綿だったりすると、結局は汗で濡れて乾きにくくなり、あまり意味がなかったりします。
私は、下着も靴下もとにかくウールがおすすめ。
とは言っても、ウールの薄手の下着の商品は少ないから、ユニクロの後ろがメッシュになっているポリエステルの下着は愛用しています。
ウールではないけれど、下着やインナー、Tシャツ、パンツなど、ユニクロで代用できる吸汗速乾性の物も今は沢山あります。
ぜひ、素材を確認にしてウェアを選びましょう!
まとめ
まとめると、
- 登山やトレッキングでは、吸汗速乾性の素材が良い
- レイヤリングをこまめに調節する
- ゴアテックスが使われているものを選ぶ
- 透湿性を重視する
- 持っている運動用やスポーツ用のウェアで代用できるかも
- 特にメリノウールの素材がおすすめ
- 着替えを持参する
- 肌の露出を最小限にする
- 下着も吸汗速乾性の素材のものにする
より安全に登山やトレッキングを楽しむためには、何を着るかは大事であることが分かったのではないかと思います。
素材を確かめてみると、結構自分のワードローブの中にたくさんあると思います!
より着心地よく快適な登山を満喫したいですね!
最後までお読み頂きありがとうございました。
愛と感謝を込めて。
yamatomo