こんにちは!
夫婦で登山を楽しんでいるyamatomoです。
本格的な冬山シーズン、やっぱり1年を通して山に登りたいっ!
冬も山登りを楽しみたいっ!
そんな風に、あなたも思ったことありませんか?
Instagramなどで、冬山を楽しんでいる写真を見ると、良いなぁ〜!
って思ったことありません?
そんな山好きなあなたに、
冬も山登りに挑戦したいあなたに、
優先順位で揃えていく、冬山や雪山に必要なアイテムをお伝えしまっす!
この記事の目次
優先順位で揃えていく、冬の低山登山に必要なアイテム
冬の低山登山に必要なアイテムとは
春夏秋シーズンの登山道具にプラスして、
冬山や雪山に必要な登山アイテムとは、
どんなものがあるのかと言うと、大きく分けて、
- 防寒ウェア
- 防寒小物(ニット帽やネックウォーマー、手袋など)
- 冬用の登山靴
- トレッキングポール(ストック)
- アイゼン(クランポン)
- ワカン
- スノーシュー
- ピッケル
- ビーコン
- ザイル(ロープ)
- ヘルメット
などがあります。
こうして見ると、結構ありますね。
初めてだと何から揃えたら良いのか悩みますよね。
そして、これらを全部いっぺんに揃えようとすると、
結構お金もかかるし、使い方も良くわからなかったりと、
冬山や雪山のハードルが高くなってしまい、
なかなか踏み出せませんよね。
でも、一度に揃えなくても良いと思います。
全部一度に揃えられたらそれにこしたことはありませんが、
優先順位を考えて、
少しずつ揃えていけば良いと思います。
最初に分からないまま、何もかも揃えてしまうよりは、
少しづつ道具のことも勉強しつつ揃えた方が、
より自分の好みに合った、
自分の登山に合った道具を揃えることができます。
冬山や雪山の登山道具を選ぶ基準
冬山や雪山の登山道具を選ぶ基準は、
基本は全ての登山道具を選ぶ基準に通じています。
それは、どんな山、どこの山、どんなコース(ルート)のに登りたいかで、
全ての登山道具はほぼ決まってきます。
冬山や雪山の登山道具も同じです。
これからあなたがどんな冬山や雪山の登山をしたいのか、
また目指しているのかによって、選ぶ道具も優先順位も違います。
言い換えると、全ての山はコース(登山道)や状況によって、
使う道具、必要な道具が異なると言うことです。
さらに言い換えると、初心者でも経験者でも、コース(登山道)や状況によって、
使う道具、必要な道具は同じであると言うことです。
初心者だから簡易的な道具、初心者だから安価な道具、
と言う選び方は全くお勧めできません。
むしろ、初心者だからこそより安全性が高い物、機能性が高い物、
より取扱い易いものを選ぶことをお勧めします。
では、必要な道具が揃っていれば、
初心者でも大丈夫かと言うともちろんそうではありません。
コース(登山道)や状況が厳しくあるいは険しくなればなるほど、
経験と技術、危険回避、判断能力、対処能力などが必要となってきます。
冬山や雪山にチャレンジしたければ、低山や積雪のある里山から始める
冬山や雪山にチャレンジしたければ、低山や積雪のある里山から始める、これ鉄則です!
冬山や雪山は、コース(登山道)や状況によって、雪崩など
低山や里山であっても状況によってはリスクが高く危険が伴うこともあります。
特に登山経験が少ない初心者や初めてチャレンジするのであれば、
冬山や雪山は、低山や積雪のある里山から始めて経験を積んで、
いずれは登りたい山を制覇していくのが安全です。
冬山の経験がベテランの方と一緒であれば良いと思いますが、
いきなり初心者が初心者だけで北アルプスや八ヶ岳の冬山に挑戦するのは無謀です。
北アルプスや八ヶ岳の冬の登山となると、それなりの装備も必要ですし、
様々な状況を想定した技術や判断能力も必要となってきます。
なので、まずは森林限界を超えないような、命の危険が少なく、
雪崩などがない冬の低山や積雪のある里山で経験を積んでから、
目指す山を制覇するのが良いと思います。
これからお伝えする、
冬山に必要なアイテムの優先順位を決める基準は、
この森林限界を超えないような冬の低山や積雪のある里山を、
初めて挑戦することを前提としてお伝えしていきます。
冬の低山、積雪のある里山で必要なアイテムとは
冬の低山、積雪のある里山で必要なアイテムとは何か、シーズンの登山道具にプラスして見ていきます。
- 防寒ウェア
- 防寒小物
- アイゼン
- ワカン
- スノーシュー
- 冬用の登山靴
- トレッキングポール(ストック)
今回は、初めて冬山に挑戦するために、
冬の低山、積雪のある里山を前提としているので、
命の危険が少ない、雪崩の可能性がない山と言うことで、
ピッケル、ビーコン、ザイル、ヘルメットは必要ないです。
ですが、冬の低山、積雪のある里山でも、
こんなに揃えないといけないかと言うとそうではありません。
これに、さらに優先順位をつけていきます。
冬の低山、積雪のある里山で必要なアイテムの優先順位
優先順位1
冬の低山、積雪のある里山で必要なアイテムの優先順位ですが、
まず、どこの山に登るにしても、
冬山で絶対必要なアイテムは、何と言っても防寒ウェアと防寒小物です。
これがないと、低体温症になってしまうかもしれないですし、無理です。(苦笑)
優先順位2以降にあげる物がなくても、
この防寒ウェアと防寒小物があって、
冬の低山でも積雪がない山であれば登山を楽しむことができます。
防寒ウェアと防寒小物の代表的な物を上げていきます。
- ダウンジャケット
- フリース
- ウィンブレ
- レインウェア
- ニット帽
- ネックウォーマー
- フェイスマスク
- 耳あて
- 手袋
- 吸湿速乾性のある暖かいインナー
- 厚手のウールのセーター
これらを一つずつ見ていきます。
- ダウンジャケット
これは、必須と言えますね。
と言っても、私の場合、山小屋がない低山だと山頂が寒すぎて(多分-14℃前後)、
ザックからダウンを出して着るまでの行為ですら、
指先が痛くてできなかったりするので、
着ないで早急に下山してしまいますが。(苦笑)
でも念のために持っていきます。
山小屋があれば山小屋にいる間はダウンを着ます。
ダウンを着た方が圧倒的に体が温まります。
私が愛用しているのはPatagoniaのダウンセーターです。
Patagoniaのダウンセーターは内側のポケットに収納できます。
でも、このポケット収納、いざ寒い山頂で手袋をしていると意外と開けるのが大変。苦笑
なので、私は小さく丸めて畳んで小さめの百均のポリエステルの巾着に入れたりしてます。
これです。超お気に入りでヘビロテしてます。笑
主人はユニクロのダウンです。(笑)
ユニクロのダウンは、リーズナブルで専用の袋も付いてコンパクトにもなるので、
冬の低山や積雪の里山にはお勧めです。
そう、やっぱり専用の袋に入れておく方が、
冬の気温が低い中では、手袋をしたままでも扱いやすいです。
厳冬期の北アルプスや八ヶ岳となると、
ちょっと薄いのであまりお勧めできないかもしれません。
- フリース
フリースも冬山では必須アイテムですね!
フリースは、登りや降っている最中に寒い時は着ることがあります。
冬でも、私の場合、登り出すと直ぐに体が温まり汗をかくので、
ダウンだと暑くなりすぎてしまい余計汗を多くかいてしまいます。
なので、風が通るフリースの方が登っている時や降っている時の体温調節をしやすいです。
これも、ヘビロテしているパタゴニアのフリース、R3です。
フリースなら汗をかいても毎回洗えますし、手入れも楽です。
- ウィンブレ
ウィンブレはシーズンの登山では、結構活躍しますが、
冬でもフリースの上に着て防風すると防寒できることも多々あるので、
状況によって使い分けます。
フリースを脱いでダウンに着替えるより、
フリースの上にそのままウィンブレ着た方が早いとか、
その時の状況によります。
これもお気に入りのパタゴニアのフーディニ、ウィンブレです。
この色も気に入ってます。♪( ´θ`)ノ
なので、冬もザックに入れて持っていきます。
レイヤーの選択肢が多い方が良いと思うので、
私は持っていきますが、必須ではないです。
※ レイヤーは、層を意味します。なので、重ね着するときなど、インナーからアウターの1枚1枚をレイヤーと言います。
- レインウェア
レインウェアは、必須アイテムです。
やはりどんな山に登るにしても、
山のお天気はいつ変わるか分からないので、
防水効果のあるレインウェアは冬山でも必須です。
雪が降るかもしれないですし、雨が降るかもしれないです。
レインウェアがなく、濡れてしまうと低体温症になる可能性があります。
低体温症になると、命の危険に関わることもあるので、注意が必要です。
うちは夫婦でパタゴニアのレインウェアを愛用しています。
- ニット帽
ニット帽も冬山では、必須アイテムですね!
これがあるのとないのとでは、やはり寒さが違います。
ニット帽は、耳を覆うこともできます。
私は、ニット帽とつばのあるハンチングタイプを使い分けています。
登山中の日除けとニット帽だとちょっと頭が暑くて汗をかくので、
ハンチングタイプを被り、山頂やお昼の休憩中などは、
寒いので耳も隠れるニット帽を被ります。
- ネックウォーマー
ネックウォーマーは吹雪いたり、
気温が低いとやはりあった方が良いですが、
必須ではないと思います。
マフラーなどでも代用できます。
夫婦で色違いのお揃いのネックウォーマー兼フェイスマスク。
- フェイスマスク
フェイスマスクも吹雪いたり、
気温が低いとあった方が良いですが、必須ではないと思います。
私は、フェイスマスクをネックウォーマーとして使っています。
ネックウォーマーとしてつけておいて、吹雪いたり寒かったらフェイスマスクとして被ります。
でも、これ意外と使わないことが多い。笑
寒すぎて、被る前に下山してしまうことの方が多いかな。
寒いと、指先がかじかんで、指先を使う作業はほんと大変なんです。笑
- 耳あて
耳あては、ニット帽で代用できるので、必須ではないです。
ニット帽が嫌な場合は、耳あてにすれば良いと思います。
耳あてには、ヘッドホンみたいに上からかけるタイプと、
首から耳回してつけるタイプ、バンドタイプなどがあるので、
お好みで良いと思いますが、バンドタイプがコンパクトに収納できてお勧めです。
ちなみに私は、ニット帽で代用してます。
- 手袋
手袋は必須アイテムですね!
これがないと本当に何もできないくらい、抹消末端は直ぐに冷えます。
なので、指から凍傷になりやすいです。
これは私が15年以上愛用しているノースフェースの手袋です。
中が薄手のフリースでできていて、これがめちゃくちゃ重宝してます。
継承するものがなくて、残念。
できれば、冬用の防寒手袋が良いです。
中にフリースなどの手袋をして、二重がお勧めです。
ぴったりよりも少し余裕がある方が、中で手を動かせるので、寒さをしのげます。
ザックを開けて物を取り出すとかの細い動作はしずらいですが、
スキーやスノボーなどの手袋でも代用できます。
- 吸湿速乾性のある暖かいインナー
インナーは冬山でも大事です。
どう大事かとと言うと、何と言ってもやはり素材です!
吸湿速乾性があるのはもちろん、シーズンで着用している物はとは違いさらに暖かい物が良いです。
綿素材は冬も避けた方が良いです。
私的には、ウールがとってもお勧めで、私は長ヘビロテしてます。
いつも着ているこれです。笑
これもパタゴニアなのだ〜〜。
下着もウール、インナーもウール。笑
私が愛用しているのは、スマートウールのブラトップとボックスキャミソールです。
ウールの下着は、登山用品出ないとなかなかないと思うので、
なければシーズンに使っている吸湿速乾性がある下着で代用できます。
登山用のウール製品はなかなか高価で揃えるのが大変なので、
ユニクロなどの洗えるメリノウールのセーターやタートルでも代用できます。
ウールだと、汗をかいて濡れても他の素材に比べて保温性が高く、
ヒンヤリ感が少なかったり、直ぐに体温で乾きますし、
デオドラント効果も高くて、冬はもちろん、
私は夏でも薄手のウールのTシャツなどを愛用しています。
気温が低い冬は特に、汗で濡れると低体温症になりやすいので、
保温性は高いものの方がおすすめです。
少しでも素材や機能でカバーできる方が、山という大自然の環境では良いのです。
- 厚手のウールのセーター
ウールのセーターも必須ではないですが、防寒対策にはお勧めです。
特に山小屋などで過ごす時には、あると暖かさが断然違います。
フリースよりかさ張らなくて、フリースの代用にもなります。
優先順位2
冬の低山や積雪のある里山で必要なアイテムの優先順位2は、トレッキングポール(ストック)です。
必須ではないですが、冬の低山や積雪の里山でも、凍ってる箇所や積雪箇所は滑ります。
そのような時にストックがあると、支えにもなりますし、
特に下りの時は、あった方が圧倒的に楽に、早く、安全に下山できます。
筋力や脚力、技術に自信がない初心者は、特にあった方が良いと思います。
下肢筋力の負担を軽減し筋力を節約することもできます。
元々、シーズンに使っているトレッキングポールがあれば、それで大丈夫です!
近年のトレッキングポールは、ほとんど冬山にも対応していると思います。
冬季は、トレッキングポールを雪にさした時に先端が埋れ過ぎないように、
下記の写真のようにトレッキングバスケットからパウダーバスケットに交換して装着します。
これ、結構大事です。
雪山は、両サイドは積雪があって一人通れるぐらいの細い登山道だったりすることも多いので、
トレッキングバスケットのままトレッキングポールをつくとそれなりに埋れてしまいます。
この雪山用のパウダーバスケットがあると、浅い部分でくい止めてくれます。
そして、雪山では、先端のゴムのキャップ、ティッププロテクターを外して使います。
このゴムやつです。
これ、実は、夏シーズンの山では、結構つけていない人を見かけます。
これ、夏は、木道や植物を守るためにぜひ、つける習慣をつけて欲しいです。
山のマナーでもありますね!
私が愛用しているトレッキングポールは、
ブラックダイヤモンドのフリックロックタイプのWsトレイルと言うモデルです。
優先順位3
優先順位3は、アイゼンです。
冬の低山、積雪のある里山で登山者が多く、
登山道が踏み固められている山であれば、
アイゼンを使って楽に安全に登ることができます。
そもそもアイゼンって何?
って思う方もいるかもしれないので、簡単に説明しますね。
アイゼンは、雪や氷の上でを滑らないように歩くために使う、
爪がついた登山靴の上から装着する登山道具です。
アイゼンはクランポンとも言います。
これは、今年、うちの夫婦で新たにゲットしたグリベルのアイゼンです。
これが、雪の斜面をしっかりグイグイと掴んでくれるので、
雪道が楽しいです!笑
下りの急も怖くありません!
しかもグリップが良いお陰で、下山時間もだいぶ短縮できます!
アイゼン、
冬山登山や雪山などでは必須アイテムと言えます。
春の残雪期や夏の雪渓などでも、アイゼンを使うと安全に楽に歩くことができます。
東北では里山や低山でも積雪期や残雪期では使う頻度が高いです。
低山や里山でも、登山道が積雪や凍ったりすると登山靴や長靴ではかなり滑ります。
さらに斜度があると尚更滑ります。
特に初心者は、筋力や脚力、技術も十分ではないと思うので、
あった方がより安全に登山を楽しむことができます。
アイゼンがなくても登れる山、冬でも積雪がない山であれば必要ありません。
優先順位4
優先順位4は、スノーシューです。
こちらは、人気のMSRのスノーシューです。
スノーシューは、靴の上から装着する積雪のある場所で、
雪に埋もれないように、その構造から浮力を生かして歩く道具です。
元々はアメリカ発祥の道具なので、日本の狭い登山道ではあまり向いてないですが、
傾斜が緩い、斜度がない積雪のある場所を歩く時には、とっても重宝します。
傾斜がないような見晴らしの良い積雪のある山の上や、
積雪のある森林などを歩くときは、スノーシューがおすすめです。
傾斜がある積雪の登山道などは、スノーシューだと径が長いので、
とても登りづらく、必要以上に足に負担がかかり疲れますので、
そのような場合はカンジキタイプやワカンがおすすめです。
まぁ、どんなフィールドで楽しむかによって、
使う道具やアイテムも変わってくると言うことになります。
スノーシューがあると楽しめるコースの幅が広がります。
スノーシューは、裏がギザギザになっていて、滑り止めが付いていることが多く、
アイゼンと一緒に装着はしないです。
優先順位5
優先順位5は、ワカンです。
こちらは、マジックマウンテン トレースラインのワカンです。
こちらも北アルプスのガイドさん達が愛用していて人気のモデルです。
カンジキとも言います。
これも、基本的には積雪があるところを歩く時に、
足が埋もれないようにするために靴の上から装着して使いますが、
ワカンやカンジキは、楕円形の輪っかの構造なので、
浮力はスノーシューより劣ります。
ただし、積雪のある日本の狭い登山道や積雪のある急登などでも、使うことができます。
また、ワカンやカンジキはアイゼンと組み合わせて使うこともできます。
まとめ
まとめとしては、どんな冬山に登るのか、
どんなフィールドで楽しみたいのかによって、
使う道具、必要な道具、揃える道具の優先順位が変わってくるということです。
ぜひ、あなたがどんな山に登りたいのか、
どんなフィールドで楽しみたいのかを、
今一度明確にしてみて、必要な道具を揃える手助けになれば嬉しいです。
ちなみに、初心者ほど、
文明の力(フィールドに適した登山グッズ、登山中の色々な意味で負担を軽減してくれるアイテム)を使った方が良いですし、
その方が断然安全に楽しむことができると思います!
安全登山を心がけて楽しみましょう!
それぞれのアイテムを選んだ基準は、また次の機会にお伝えしたいと思います。
あなたの登山ライフを心から応援しております!
最後までお読み頂きありがとうございました。
愛と感謝を込めて。
yamatomo