こんにちは!
夫婦で登山を楽しんでいるyamatomoです!
登山中、蜂につきまとわれたり、蜂の巣を発見したりしたことはありませんか?
どこの山へ行っても、遭遇する時は遭遇する蜂。
私もこれまで何度も蜂と遭遇してきました。その度に刺されないように気をつけますが、絶対に刺されないとも限りません。おかげさまで実際に刺されたことはまだ無いです。
でも、万が一、蜂に刺されてしまっと時の対処法は、やはり知っておいた方が良いと思います。
とオドオドする私に夫のteruさんが、
勉強勉強_φ( ̄ー ̄ )
ということで、登山中やトレッキング中に蜂に刺された時の対処法をまとめてみました。
この記事の目次
登山やトレッキングで蜂に刺された時の5の対処法
1.最初に優先すべきことは安全を確保すること
万が一、登山やトレッキングで、
蜂に刺されたっ!
って思ったら、
最も優先されることは、その場から静かに離れて、さらなる被害を防ぐことだそうです。
蜂が人を刺すと、その毒のフェロモンに他の蜂が引き寄せられるという習性があるそうです。
さらに、蜂に刺された場所の近くに蜂の巣があることが多いので、二次被害に合わないためにもできるだけ遠くに、なるべく蜂を刺激しないように静かにその場から離れて、まずは安全を確保することが重要だそうです。
できれば10〜20m以上離れて、山小屋や避難小屋があれば中に退避するといいようです。
2.蜂の針と針についている毒を抜く
刺された場所から遠ざかることができて、二次被害を予防できたら、次に蜂に刺された箇所から毒袋がついた針を抜きます。
蜂に刺された箇所には、毒袋がついた針が刺さったまま残るそうです。これを下手に指で抜くとその毒袋を潰してしまい逆に毒を体に送り込んでしまうため、抜く時は細心の注意が必要です。
できればピンセットや毛抜きのような物で抜くのが一番いいですが、山になかなかピンセットは持参していないと思うので、クレジットカードなどの硬いもので横に払うように抜くのもいいそうです。
これを知って私は毛抜きをファーストエイドキットに入れておこうと思いました。
念には念を。毛抜きぐらいならそんなに荷物にはならないですし。
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3.流水で洗いながら毒を絞り出す
蜂に刺されると傷口にはまだ毒が残っていて激痛があります。その残っている毒をできるだけ取り除きます。
蜂の毒は水に弱いそうなので、5〜10分ぐらい流水で洗い流しながら、指でつまんで血と一緒に絞り出すか、吸引するといいそうです。
ただ、口で吸引する時は注意が必要です。口の中に傷があった場合、そこから毒が入る可能性があるので、できるだけ口での吸引はやめた方が良いです。
吸引専用のポイズンリムーバーという吸引器具があるので、それを使うと良いと思います。
因みに、うちの夫婦はそのポイズンリムーバーをいつも登山に持参しています。
うちはまだ使ったことはありませんが。
使い方も、一度練習しておくと良いと思います。いざという時に取説読んでられないので。
4.傷口を冷やして薬を塗る
傷口から蜂の毒を絞り出せたら、傷口を冷やして薬を塗ります。
昔からあるアンモニアをかけるのは傷口から感染する可能性があるのでNGです。冷やすことで痛みも緩和されます。
市販の発熱時に急冷してくれるシートなどをファーストエイドキットに入れておくと良いと思います。うちの夫婦も携帯しています。
100均のもので揃います。
薬があれば薬を塗ります。
ステロイド系の成分や抗ヒスタミン系の成分が入っている薬が良いと思います。
と言ってもあまりよく分からないと思うので、市販の虫刺され用の薬(オイラックスPZ軟膏やムヒアルファEX、フルコート軟膏など)でもいいと思います。市販薬ではないですがリンデロンVG軟膏もいいです。
うちはムヒアルファEXのチューブの軟膏タイプを液体より軽いので携帯しています。
でも実際に使う時は、軟膏だと指を使わないといけないので、液体の方が塗りやすいのは確か。
市販のキンカンは効果がありません。
こちらは私も持っている軟膏タイプ
5.医療機関を早めに受診する
最後は、できるだけ早く医療機関を受診することです。
皮膚科が良いと思います。
アレルギー症状には、アナフィラキシーショックという即時型のアレルギー症状があります。
万が一、アナフィラキシーショックが現れている場合は、速やかに受診した方が良いです。この症状は生命の危険に関わるので、急いで対処が必要です。
アナフィラキシーショックについて詳しくはこちらから
- 短時間に全身にアレルギー症状(蕁麻疹・呼吸困難・血圧低下など)が出るものをアナフィラキシーと言います。
さらに、生命の危険に関わる重篤な状態をアナフィラキシーショックといいます。
蜂に刺された場合は、刺された直後から15分以内の短時間に起こる可能性があります。その場合は30分以内の処置が望ましいため、速やかに救急車を要請した方がいいと思います。
山岳地帯だとドクターヘリになることもあるかもしれませんが、躊躇している時間はないので、勇気を持って要請しましょう。
安全な場所で仰向けになって足を少し(30cm程度)上げて、安静を保ちながら待ちます。
吐きそうな時は顔を横に向けます。
また、1度蜂に刺されたことがある方は、蜂のアレルギー抗体が生産され、2回目に刺された時にアレルギー反応が1回目より強く出る可能性が高いです。なので1度刺されたことがある方は要注意です。
アナフィラキシーショック、なんだか、怖くなってきそうですが・・・・・・
とは言っても、1度、蜂に刺されても88%の人は、腫れや痛みで治るそうです。
一度、蜂に刺されて、約10%の人がアレルギー抗体を持ち、約2%の人が重度のアナフィラキシーショックを起こすと言われています。
なので初めて刺された場合、30分過ぎても次のような症状がなければ、生死に関わることはないと思います。
- アナフィラキシーショックの症状は
-
- 自覚症状(自分で分かる症状)
・口内の違和感や腫れ、しびれ
・ものが飲み込みにくい感じ(嚥下困難)
・息苦しさ(呼吸困難)
・両手足のしびれ
・息切れや動悸
・悪寒
・耳鳴り
・くしゃみ
・めまい
・けだるさ
・腹痛
・急な尿便意
・血圧低下 - 他覚症状(他人が見て分かる症状)
・肌の紅潮や腫れ
・じんましん
・身体のむくみ
・息が苦しそう(呼吸困難)
・肌や唇が青紫色になる(チアノーゼ)
・失禁
・意識がもうろうとしてきたり、意識がない
- 自覚症状(自分で分かる症状)
注意が必要なのは、1回でも蜂に刺されたことがある方です。
1回でも蜂に刺されたことがある方は、必ず、医師から処方された血清をいつでもどんな時にも、もちろん普段から携帯していることが大事だそうです。
しかも1本ではなくて2本携帯することがとても大事だそうです。
ということを、WFA(Wilderness Medical Associates Japan)という国際資格を取得した時の研修で教えられました。
さらにこの血清には有効期限もあるので、期限が切れる前に新しいものと交換が必要です。
それに関しては、処方された医療機関に相談すると良いと思います。
まとめ
登山やトレッキングで蜂に刺された時の対処法、より安全に登山を楽しむために、覚えておくと良いと思います。
適切な対処ができるといざという時に助かるし、大切な人を守ることに繋がります。知っていて損はないと思います。
特に蜂の活動が活発な8月〜10月のシーズン中は注意が必要です。
何よりもやはり蜂に刺されないように予防することが大切です。
そして1回でも蜂に刺された経験がある方は、血清をいつでも携帯していることを忘れずに!!
あなたの登山ライフがより充実し、そしてより安全に楽しめますように!
最後まで読んで頂いてありがとうございました!
愛と感謝を込めて
yamatomo